EU初、ワクチン義務化へ オーストリア、コロナ拡大で全土都市封鎖
欧州で新型コロナウイルスの感染状況が悪化しています。オーストリア政府は十九日、生活必需品販売以外の商店を閉鎖するなどの都市封鎖(ロックダウン)を二十二日から全土で導入するとともに、来年二月からワクチン接種を義務化すると発表しました。
欧州連合(EU)ではフランスやイタリアなどワクチン証明書の提示を飲食店などへの入場条件としている国が増えていますが、接種の義務化は初めてです。各国の感染対策に影響を及ぼす可能性があります。
ワクチン接種率が七割未満とEU平均を下回るオーストリアは未接種者に外出制限を課していたが、十八日の新規感染者が一万五千人と過去最多を更新しました。シャレンベルク首相は記者会見で「あまりに多くの人が連帯を示していない」とし、ワクチン接種を呼び掛けました。
十八日の新規感染者が六万五千人を超えるなど過去最悪ペースで感染が進むドイツのメルケル首相も同日、公共施設の入場禁止などワクチン未接種者への規制強化を発表しました。バイエルン州は十九日、ミュンヘンなど全都市でのクリスマスマーケットの中止を打ち出しましたた。
(中日新聞)